毎年スギ花粉が飛ぶ季節になると、花粉症の人はくしゃみや鼻水、鼻づまりの辛い症状に苦しみます。
ただ、風邪をひいても同じような症状が出て、一見するとどちらも似ているように思えますが、このふたつはどこが違うのでしょうか。
両者の症状の特徴と違いをわかりやすくお伝えします。
花粉症の主な症状は?
花粉症の症状は主に、繰り返すくしゃみとサラサラとした水っぽい鼻水、ひどい鼻づまりです。
鼻水は無色透明でサラサラしており、同時に目の充血やかゆみ、鼻のむず痒さなど、アレルギー特有の症状がみられます。
花粉症は、植物の花粉が原因で引き起こされるアレルギー疾患です。
春のスギ花粉が有名ですが、イネ科の植物やブタクサ、ヨモギなど秋にアレルギーを引き起こす花粉症もあります。
止まらない鼻水や鼻づまりのために頭がぼーっとして、集中力がなくなることはありますが、熱が出ることはそれほどなく、関節痛や悪寒なども見られません。
風邪の主な症状は?
一方、風邪の場合は鼻水以外にも、咳や発熱、関節痛などの症状が現れます。
花粉症の鼻水が透明でサラサラしているのに対し、風邪の鼻水は初めはサラサラしていますが、次第に黄色っぽく粘り気の強いものに変化していきます。
また、くしゃみは出ても数回でおさまることが多く、目のかゆみや充血などはありません。
私はアレルギー性鼻炎なのですが、1回クシャミをすると最低でも5回は続きますね。
クシャミが次のクシャミを誘発するので、エンドレスなんです(T_T)本当に辛い。
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花粉症と風邪の決定的な違いは?
花粉症と風邪の症状を比べた時の大きな違いは、鼻水の性質と、発熱や悪寒などの他の風邪症状があるかどうかです。
サラサラして水っぽい鼻水がとめどなく出てくるような場合は花粉症、しだいに鼻水の粘り気が増し、黄色くなってきて、そこに悪寒、発熱など風邪特有の症状が加わるようなら風邪ということになります。
発熱に関しては花粉症でもみられますが、微熱程度です。
咳や喉の痛みは風邪に比べるとそれほど目立ちませんが、鼻づまりがひどくなり口呼吸が続くことで喉の粘膜が乾燥し炎症を起こしやすくなります。
すると喉の痛みや咳が出てきたり、花粉症と風邪を併発する場合もありますので注意が必要です。
もうひとつ、花粉症と風邪では原因が全く異なります。
花粉症が、花粉がアレルギー源となって引き起こされるのに対し、風邪は風邪ウイルスが体内に入り込むことにより発症します。
そのため、花粉症は花粉に対する過度なアレルギー反応を起こす体質の人だけがなり、人に感染することはありませんが、風邪は立派な感染症であり、体質に関係なく誰もがかかりうる疾患です。
また、花粉症はアレルギーを引き起こす花粉がある限りは症状が続き、比較的長期間続くのに対し、風邪は通常1週間から2週間で自然に治ります。
花粉症は、それまで症状がなかった人でも、ある年から突然症状が現れます。
周りに風邪をひいた人がいたわけでもないのに、急にくしゃみや鼻水が止まらなくなり、他の風邪症状がない場合は花粉症かもしれません。
風邪の初期と花粉症の症状は似ていますが、どちらであるかにより治療法や受診する診療科目が変わってきますので、よく見極めることが必要です。
まとめ
私は4月になるとアレルギー性鼻炎を発症するのですが、季節の変わり目で風邪もひきやすい時期なので、これはどっちなんだろう・・と迷う事があります。
私の場合はまず一番に鼻水の色と粘りを見ます。
アレルギーの場合は、鼻水に粘り気がないので、自然と鼻からツーっと下がってきて、風邪の場合だとドロドロの少し黄色っぽい鼻水になります。
花粉症で蓄膿症を患っている方は、鼻水が黄色くなる事もあるので、色だけでは判断材料としては弱いかもしれませんが、鼻水の粘り気は花粉症か風邪か判断しやすいかと思います。
ただ、自己診断だけではハッキリとした病名はわかりません。
風邪と花粉症では、薬の種類も全く違ってきますので、まずはかかりつけの医師に相談してみてくださいね。
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