冬場に温もりをもたらしてくれる石油ファンヒーターは、数多くの家庭にとって欠かせないアイテムとなっています。
しかし、その使用年数に関して詳しいことを知っている人はそう多くはありません。
耐用年数を超えて石油ヒーターを使用し続けると、様々な問題が発生する可能性があります。
今回は石油ヒーターの寿命がどの程度か、また新しいものへの取り替え時期について、詳しくご説明します。
石油ファンヒーターの寿命は何年?
冬の寒さを和らげる石油暖房器具ですが、その耐用年数を知らないという方も多いと思います。
機器の故障を恐れ、4年から5年ごとに交換を決める方もいます。
石油暖房器具は長時間使うものなので、その寿命を把握することは大切です。
まず、耐用年数について説明しましょう。
石油ファンヒーターの推定耐用年数
一般的に石油暖房器具の耐用年数は6年から8年とされていますが、メーカーや製品によっては10年持つものもあります。
使用頻度や手入れの仕方によって変わるので、安全な使用期間の平均は約6年です。
家庭ごとのメンテナンスの差が耐用年数に大きく影響します。
灯油の使い方や器具の耐久性に問題があると、6年を待たずして故障することも。
これはあくまで目安なので覚えておいてくださいね。
石油ファンヒーターの交換シグナル
交換のサインには2つの方法があります。
一つ目は耐用年数を基に交換すること、もう一つは器具の現状を判断することです。
暖房器具は使用中にトラブルを起こすことがあり、これはよくあることで、シーズンごとに一度は経験するかもしれません。
このトラブルの原因については別途説明しますが、頻繁に起こる場合は故障の前兆の可能性があります。
1シーズンに2回以上問題があれば、交換を考えるべきです。
石油ファンヒータが故障する原因
石油ファンヒーターが故障する原因についてもご紹介します。
また寿命でもないのに石油ファンヒーターが突然止まって「なぜ?」と疑問に思うことがあるでしょう。
ここでは、故障に繋がる3つの主要な原因をご紹介します。
①劣化した燃料の使用
故障の一因は質が落ちた燃料の使用です。
質が低下した燃料を使うと、燃焼不良を起こし、故障のリスクが高まります。
このような燃料は紫外線の影響で劣化することがあります。
燃料が悪くなるのは、長期間プラスチック容器に保管されているからです。
紫外線や温度が長時間作用すると質が低下します。
従って、燃料をプラスチック容器で長期間保管することは避けるべきです。
②エアフィルターの詰まり
もう一つの故障原因はエアフィルターの詰まりです。
石油暖房機は空気を吸い込み燃焼させて熱を生み出します。
フィルターが塵で詰まると、空気の流れが悪くなります。
フィルターが詰まると、機器がエラーを起こすことがあり、最悪の場合は作動しなくなります。
だから、フィルターの定期的な清掃が暖房機を長持ちさせる鍵です。
洗濯物を干す場所での使用は特に避けて使用してくださいね。
③シリコン系成分の付着
故障要因の三つ目はシリコン系成分の付着です。
ヘアケア製品や保湿剤に含まれるシリコン系成分が暖房機の近くで使われると、燃焼部分や温風の出口に付着します。
そのままにしておくと、暖房機の寿命を縮める原因になります。
したがって、ヘアケア製品や柔軟剤、家具のつや出し剤を暖房機の近くで使わないようにしましょう。
使用済み石油ファンヒーターの処分方法
使用済みの石油暖房器具をどのように処分するか、いくつかの方法があります。
自治体の粗大ゴミ回収サービスを利用
最初の方法は、自治体が実施している粗大ゴミ回収サービスを利用することです。
これは手間が少ない処分方法ですが、地域によっては利用しにくい場合もあることを覚えておきましょう。
家電量販店のリサイクルプログラム
新しい石油暖房器具を購入する際に、古い器具を回収してもらう方法もあります。
多くの家電量販店で、新製品購入者向けに旧製品の引き取りサービスが提供されています。
廃棄専門業者への依頼
第三に、廃棄専門の業者に依頼して処理してもらう方法があります。
ただし、費用が発生することが多く、不誠実な業者による問題に遭遇するリスクもあるため、業者選びには慎重な事前調査が必要です。
リサイクルショップでの売却
最後に、もし石油暖房器具がまだ機能しているなら、リサイクルショップへ売却することも選択肢の一つです。
ただし、器具が故障しているなどの状態が悪い場合は適していません。
売却が可能か否かは、器具の現在の状態によります。
古い石油ファンヒーター 使い続けても大丈夫?
石油暖房器具は通常、6~8年の使用が推奨されていますが、適切なメンテナンスにより、これを超える長期使用が可能な場合もあります。
もし現在、古い石油暖房器具を使用している場合、安全に引き続き使用することが可能かどうかを以下で説明します。
不完全燃焼の危険性
長年使用された石油暖房器具は、不完全燃焼を起こすリスクが高まります。
不完全燃焼は、燃料が完全には燃え尽きずに有害物質を出すことです。
適切な酸素の供給と温度が不足すると、一酸化炭素の発生リスクがあります。
一酸化炭素は健康に害を及ぼし、最悪の場合は命に関わる事態を引き起こします。
そのため、古い器具は定期的に新しいものに交換することが安全確保につながります。
使用期限到来と適切な対応
古い石油暖房器具を使用する際は、不完全燃焼のリスクが伴います。
使用時に異常な音や臭いがしたら、すぐに使用を止め、新しい暖房器具への交換を検討すべきです。
近年の石油暖房器具は以前に比べて寿命が短くなっている傾向にあり、購入から約6年が交換の適切なタイミングと言えます。
まとめ
この記事では、石油暖房器具の平均的な寿命と、それを超えて使用した場合の安全性について説明しました。
通常の使用期間は約6年ですが、適切なメンテナンスによってはそれ以上の使用も可能です。
しかし、何より安全を優先し、個々の状況に合わせて新しい器具への買い替えを検討することが重要です。
石油暖房器具の買い替えを考えている方は、この記事を参考にして適切な決断をしていただければ幸いです。