キノコを美味しく健康的に楽しむためには、洗わずにそのままいただくのがおすすめです。
水洗いすると、ビタミンやミネラルが流れ出てしまい、風味も損なわれがち。
それだけでなく、油で調理したり、カルシウムを含む食品と一緒に摂ることで栄養を逃さずに摂取できるんです。
ここでは、洗わないで食べるメリットと、栄養を最大限に引き出す食べ方を詳しくご紹介します。
きのこを洗わないで食べるべき理由
キノコの栄養素は水に溶けやすいため、洗わずに食べることが推奨されます。
市販されているキノコは清潔に栽培されていることが多いので、土や虫の心配も少なく、安心してそのまま食べられます。
農薬について心配無用
市場に出回るキノコは、日本の厳しい農薬基準に則って栽培されているため、農薬の心配はほとんど必要ありません。
さらに安心を求めるなら、無農薬栽培されたキノコや、安心マークのついた国産のものを選びましょう。
キノコの白い綿はカビではない
時々キノコに見られる白い綿状のものは、キノコが成長する際に出る菌糸でありカビではありません。
もし気になるなら、キッチンペーパーで優しく拭き取ることができます。
本物のカビは色や臭いで識別できるので、その点を注意してください。
キノコを使った栄養満点の調理法
キノコは、消化を助ける働きがあり、糖質や脂質の吸収を緩やかにする効果、さらに免疫力を高めるといった多彩な栄養効果が期待できます。
これらの栄養を逃さないためには、キノコを洗わずに利用するのが一番です。
しかし、他にも栄養を上手に摂る方法がありますので、いくつかご紹介しましょう。
油との組み合わせでビタミンDを効率良く
キノコに含まれるビタミンDは油に溶けやすい性質を持っています。
そのため、油で炒めたり、油ベースのドレッシングでサラダに加えたりすることで、ビタミンDの吸収を高めることができ、健康に良いだけでなく、一層おいしくいただけます。
煮ることで栄養をギュッと
キノコに豊富に含まれるビタミンB群やカリウムは、煮汁に溶け出しやすい水溶性の栄養素です。
これらを活用するためには、スープや煮込み料理でキノコを煮て、煮汁までしっかりと食べることが大切です。
カルシウムとの相乗作用
キノコのビタミンDは、カルシウムの吸収をサポートします。
そのため、カルシウムが豊富な魚や乳製品との組み合わせは、カルシウムの吸収をより高めることができます。
クリームシチューやグラタンなど、乳製品を使った料理が特におすすめです。
冷凍で栄養を長持ちさせる
キノコを冷凍保存することで、風味や栄養素を長持ちさせることができます。
冷凍する際には小分けにしておくと調理しやすく、冷凍したまま調理することで、風味が逃げるのを防ぐことができます。
まとめ
キノコはそのまま使用することで、栄養と風味をしっかりと保つことができる食材です。
一部の種類や汚れが気になる場合を除いて、洗わずに料理するのがベストです。
油で調理する、カルシウムと組み合わせる、煮汁もしっかりと摂るなどの工夫をすることで、キノコの栄養を存分に活かしましょう＾＾