料理の見栄えと味わいを引き立てるためには、滑らかなとろみのある仕上がりが欠かせません。
しかし、時には思い通りにとろみがつかないこともありますよね。
いつもはうまくいくのに、たまにうまくいかない時があるのはなぜでしょうか。
とろみづけは料理の美味しさと見た目に大きく影響を及ぼします。
この記事では、片栗粉を使ってとろみをつける際の失敗を避ける方法、特にダマを作らないためのコツを紹介します。
コツを知っておくだけで失敗を最小限に抑える事ができるようになりますよ^^
片栗粉を使った理想的なとろみ付けのテクニック
水と片栗粉の比率がとろみ付けの鍵を握ります。適切な比率を守らないと、望むとろみを得ることはできません。
一般的に、水と片栗粉の割合は2:1が最適です。
片栗粉を使う際には、鍋に入れる前に水で溶いておくことが肝心です。
理想的には、これを約30分前に行います。水に溶いた片栗粉は沈殿することがあるので、鍋に加える直前によくかき混ぜてから使うのがポイントです。
片栗粉のダマを防ぐコツ
とろみが強くなりすぎると、ダマが発生する恐れがあります。これを避けるためのコツを紹介します。
加える前に火を止める
火がついた状態で片栗粉を加えると、すぐに固まってしまうことがあります。
そのため、片栗粉を加える前にはまず火を止めることが大切です。
加熱しながら混ぜる
片栗粉を加えた後は、もう一度火をつけて加熱します。この際、ヘラを使ってしっかりとかき混ぜながら加熱することで、とろみが均一になります。
食材に直接かけない
水溶きした片栗粉を加える際には、鍋のふちを通して液体部分に加えると良いでしょう。
直接食材にかけると、その部分だけ固まりやすく、均等に混ざりにくくなります。
片栗粉のとろみが時間と共に失われる理由
料理で上手くとろみ付けをしたと思っても、時間が経つと液体が水っぽくなることがあります。
これにはいくつかの原因が関係しています。
食材からの余分な水分の影響
食材が完全に加熱されていないと、特に野菜から余計な水分が出てしまい、これがとろみを薄めてしまいます。
とろみを加える前には、食材からの水分をしっかりと飛ばすために加熱することが重要です。
とろみ付け後の加熱不足
とろみを付けた後すぐに火を消してしまうと、とろみが維持されません。
とろみがしっかり出た後でも、最低でも1分間はさらに加熱し続けることが望ましいです。
唾液中のアミラーゼ酵素の作用
唾液に含まれるアミラーゼという消化酵素はデンプンを分解します。
食事中に箸が唾液に触れ、それが混ざるとデンプンが分解されてとろみが減ることがあります。
一度失われた片栗粉のとろみを取り戻すことはできるか?
料理を作った直後は適切にとろみがありますが、時間が経過すると液体がサラサラに変わってしまうことがあります。
食事の時間が変わったり、翌日に食べるために再加熱する場合など、このような状況に直面することも少なくありません。
残念ながら、一度失われたとろみを元の状態に戻す方法は存在しません。
ただし、温め直す際に新しく水溶き片栗粉を加えることで、再度とろみを付けることはできます。
とろみを完全に復活させるのは難しいものの、とろみが持続するようにする方法がありますので、次の章でご紹介しますね!
片栗粉のとろみを長持ちさせるテクニック
料理に片栗粉を加えた後の取り扱いが、とろみの持続性に影響を及ぼします。
とろみをつけたら、適切に加熱することが重要です。
とろみが出現した後、約1分間の加熱を続けることで、とろみがより安定し、長持ちします。
ただし、加熱しすぎには注意が必要!
長時間加熱すると、食材から水分が出てしまい、とろみが薄くなる可能性があります。
とろみ付けの前に、食材からの水分をしっかり飛ばすこともポイントです!
これによって、後で不要な水分が出てとろみが薄れるのを防ぐことができますよ。
片栗粉を使ったとろみ付けの成功の秘訣まとめ
片栗粉のとろみづけを成功させる秘訣は以下の4点がポイントです♪
- 水溶き片栗粉の作成方法:水と片栗粉は「2:1」の割合で混ぜる。使用する約30分前に準備するのが理想的。
- ダマを防ぐ手順:火を止めてから片栗粉を加え、かき混ぜながら再度加熱し、液体部分に直接入れる。
- 一度なくなったとろみの復活は不可。
- とろみを維持するコツ:水溶き片栗粉を加える前に食材の水分を十分に飛ばし、とろみ付け後も1分程度の加熱を続ける。
これらのポイントを把握すれば、料理のとろみ付けにおいて失敗することが減り、成功率が上がりますよ( *´艸`)
「時々失敗する➡常に成功する」に変えたいなら、これらのポイントを再確認し自分の調理方法を見直すと効果的です。