インド伝統の味わい深い料理、キーマカレーは鶏ひき肉とトマトを使用して作られます。
キーマとはヒンディー語やウルドゥー語で「ひき肉」や「細かく切ったもの」を意味し、この料理はインドのものです。自宅で本場の味を再現するのはいかがでしょうか?
万が一、料理を多く作り過ぎてしまった場合の保存方法についてお話しします。
今回は以下のポイントについてまとめています。
- 室温でキーマカレーを放置するのは安全か?
- 冷蔵保存と冷凍保存、どちらがキーマカレーに適しているか?
- キーマカレーを保存する際の重要ポイント!
これらの情報を基に、キーマカレーの適切な保存方法とその持ち時間について詳しくご紹介していきますね^^
キーマカレーの長持ちさせるコツ
美味しいキーマカレーを作り過ぎた場合、長持ちさせる方法を知りたいですよね。
最適な保存方法についてご紹介します。
常温での鍋保管はNG
キーマカレーを鍋に入れたまま室温で保管すると、熱がこもりやすく、特に鍋の底部では菌が増殖しやすくなります。
キーマカレーは粘性が高いため、この点は特に注意が必要です。作ったら早めに清潔な容器に移し替えましょう。
冷蔵庫での鍋保管も避ける
鍋ごと冷蔵庫に入れるのもおすすめできません。
鍋は冷えにくく、冷蔵庫内の温度を上げてしまうことがあります。これは他の食品に悪影響を与える可能性があります。
また、鍋の底部の菌が急激に増えることも考えられます。
冷蔵庫に保管する際も、清潔な容器に移し替えることが大切です。
冬の保存期間はどうなる?
冬季でも、保存方法に変更はありません。
外気温が低くても、室内で暖房を使っている場合、菌が繁殖しやすい温度になることがあります。
冬でも、清潔な容器に移し替えてから、冷蔵庫で保存するようにしましょう。
カレーを長持ちさせる保存のコツ
カレーは一晩置くと味が深まります。
これは、肉、野菜、スパイスの成分が時間をかけて混ざり合い、風味が豊かになるからです。
しかし、間違った保存方法は細菌の温床になり得ます。適切な保存方法を見ていきましょう。
常温での保存は避ける
キーマカレーを含む全ての調理済み食品は、常温保存がリスクを伴います。
特に43度から47度では、耐熱性の「芽胞」を持つ細菌が増殖しやすく、高温処理でも死滅しないことがあります。
翌日に食べる場合は冷蔵庫に、それ以上の場合は冷凍庫に保管するのが良いでしょう。
冷蔵庫での保存
食品安全のためには「細菌を付けない」「細菌の増殖を防ぐ」「細菌を除去する」の3原則が大切です。
冷蔵保存は特に「細菌の増殖を防ぐ」ことが目的です。
しかし、10度以下でも細菌の増殖は完全には止まりません。
冷蔵庫で保存する場合は、1~2日以内に食べることが望ましいです。
冷凍保存のポイント
マイナス15度以下で、ほとんどの細菌の増殖は停止します。
家庭用冷凍庫は通常マイナス18度程度ですが、過信は禁物です。
大量に保存する場合は、小分けにして冷凍しましょう。
保存袋や容器に移してから冷凍すると良いです。冷凍庫の開閉は最小限に留め、保存期間は最大で1ヶ月ですが、風味を保つためには2週間以内の消費をおすすめします。
カレー保存時の注意点
一晩置いたカレーの味はまろやかになりますが、その際細菌の増殖リスクが高まることも理解しておく必要があります。
特に煮込み料理によく見られる「ウェルシュ菌」への注意が重要です。
また、カレーを冷凍保存する際の美味しさを保つ方法と食中毒防止策についてもご紹介します。
冷凍時の食材の変化への対処法
キーマカレーによく使われるニンジンやジャガイモは、冷凍すると水分が抜けて食感が悪くなることがあります。
ニンジンは細かく切ることでこの問題を防げますが、ジャガイモは別茹でしてカレーに加え、冷凍時に取り除くことで問題を避けることができます。
ウェルシュ菌による食中毒への対策
ウェルシュ菌は酸素の少ない環境で増殖しやすい菌です。
これを防ぐには、調理中に材料をよく混ぜて酸素との接触を増やし、調理後は早めに消費するか、10℃以下で小分けにして保存することが効果的です。
まとめ:カレーの保存における重要ポイント
ここではカレーの保存についてのポイントを簡潔にご紹介します。
- キーマカレーは常温で長時間放置しないようにしましょう。これは細菌が増殖するリスクを避けるためです。
- 冷蔵で保存する場合、キーマカレーは1~2日以内に食べきるのが理想です。冷凍保存の場合、最長1ヶ月は可能ですが、風味を損なわないためには2週間以内に食べることが望ましいです。
- 保存する際には、清潔な容器やジッパー付きの保存袋を使用し、食材を小分けにすることが大切です。
- ウェルシュ菌など細菌の増殖を防ぐためには、調理後はできるだけ早く食べるか、10℃以下で小分けにして保存することが効果的です。
夏は特に食中毒が発生しやすいので、「細菌を付けない」「細菌の増殖を防ぐ」「細菌を除去する」という3つの基本原則を守って対応しましょう。