冬の寒さが和らぎ、桜の花が開花すると、市場は春の野菜で賑わい始めます。
特に新玉ねぎは、この季節の目玉商品ですね。みなさんも、店頭で新玉ねぎを見かけるようになったかもしれません。
今回の記事では、春の味覚の代表格である「新玉ねぎ」に焦点を当て、その特性や魅力を深掘りしてみました。
普通の玉ねぎとの違いや、その使い方についても詳しく説明していきます。
通常の玉ねぎと新玉ねぎ、どこが違う?
場に出回る通常の玉ねぎは、保存期間を延ばすために収穫後乾燥されます。こ
れに対し、新玉ねぎは早く収穫される早生種の一種です。
この違いにより、外見の色合いや水分含有量に差が生じます。
乾燥処理された通常の玉ねぎは茶色っぽい外観をしていますが、新玉ねぎはその水分量の多さから、ほとんど白色をしています。
また、新玉ねぎの方が一般的にみずみずしさがあり、甘味が際立っています。
新玉ねぎの葉、食べられるの?
新玉ねぎの葉は「食べられます」
実は、私たちが普段食用にしている玉ねぎの丸い部分は、実際には「鱗葉」という葉が肥大したものなんです。
これはご存知でしたか?
つまり、普段から私たちは玉ねぎの葉を食べているわけです。これは意外な事実かもしれませんね。
また、新玉ねぎの上の部分にある青い芽も食用にできます。
この部分が乾燥していなければ、ネギのように料理に活用できますよ。
新玉ねぎの賢い選び方
新玉ねぎを選ぶときは、いくつかのポイントに注意しましょう。
最初に、表面に傷やカビがなく、白く光沢のあるものを選ぶことが重要です。
また、形が丸くて、持ったときに重量感があるものを選ぶと良いでしょう。
特に新玉ねぎは、根の反対側、つまり芽の部分が腐りやすく、この部分が柔らかくて色が変わっているものは避けるべきです。
購入する前に、玉ねぎを様々な角度からチェックしてください。
切ってみないと分からないこともありますが、切った際に変色している部分が見つかったら、それは取り除いた方が良いでしょう。
野菜を選ぶ際は、見た目だけでなく、手に取って確認することが大切です。
新玉ねぎの適切な保存テクニック
通常の玉ねぎとは異なり、新玉ねぎは特別な保存方法が必要です。
新玉ねぎは普通の玉ねぎと比べて水分量が多いため、常温での保存は避け、冷蔵庫の野菜室で保管することが望ましいです。
保存前には、傷や腐敗の兆候をチェックし、あれば取り除きます。
それから、新聞紙で包んでビニール袋に入れて冷蔵庫で保存すると良いでしょう。
冷凍で保存する場合は、全体をラップで包むか、必要に応じてカットして保存袋に入れます。
冷凍した新玉ねぎは解凍せずに直接料理に使うことができるので、調理がより手軽になります。
新玉ねぎの健康効果と栄養成分
新玉ねぎと従来の玉ねぎは、栄養面で大きな差はないとされています。
玉ねぎが血液をサラサラにするとよく聞かれますが、その秘密は「硫化アリル(アリシン)」という成分にあります。
この成分は辛味の元であり、消化促進や新陳代謝の向上に役立ちます。
しかし、硫化アリルは熱に敏感なため、生で食べることでその栄養を最大限に享受できます。
また、アリシンは疲労回復にも効果的です。
特にビタミンB1を多く含む豚肉との組み合わせは、その効果を強化します。
新玉ねぎにはカリウムも含まれており、体内の水分と塩分のバランスを保つのに重要な役割を果たします。
カリウムは、人体に不可欠なミネラルの一つです。
新玉ねぎの食べ方は?
新玉ねぎはその甘みとみずみずしさが特徴で、様々な美味しい食べ方があります。
以下にいくつかの方法をご紹介します。
- 生でサラダに: 新玉ねぎは生で食べると甘みが際立ちます。薄切りにしてサラダに加え、ドレッシングやオリーブオイル、塩、レモン汁で味付けをするのがおすすめです。
- マリネ: 新玉ねぎを薄くスライスし、酢やオリーブオイル、ハーブ、塩、胡椒でマリネにします。時間が経つと味がなじみ、さらに美味しくなります。
- グリルまたは焼き玉ねぎ: 新玉ねぎを厚めにスライスして、オリーブオイルをぬり、グリルまたはフライパンで焼きます。焼き目がつくと甘みが増し、香ばしさもプラスされます。
- スープや煮物に: 新玉ねぎはスープや煮物にもよく合います。他の野菜や肉と一緒に煮込むと、甘みと旨味が溶け出して料理全体の味を引き立てます。
- ピクルス: 新玉ねぎを薄切りにして、酢や砂糖、塩でピクルスにすると、爽やかな酸味が加わり、食欲をそそります。
- オニオンリング: 輪切りにした新玉ねぎを衣にくぐらせて揚げると、外はカリッと、中は甘くてジューシーなオニオンリングが楽しめます。
新玉ねぎは加熱するとさらに甘くなるので、多くの料理に応用がききます。
季節の味を楽しんでみてください。
まとめ
新玉ねぎの葉に関する面白い知識や、新玉ねぎの特性を学ぶことができて嬉しいです。
新玉ねぎを活用したレシピを試したいと思っている方も多いのではないでしょうか。
春の訪れと共に市場に現れる新玉ねぎを、見つけたらぜひ購入してみてください。
ただし、新玉ねぎは水分量が多く傷みやすいため、冷蔵庫での保管時はできるだけ早く使うことがポイントです。
野菜室にしまうと見落とすことがあるので、注意してください。
記事を最後までお読みいただき、感謝申し上げます。