日頃から、腹痛をおこす人は以外と多く、多少お腹が痛くても「そのうち治る」と思って、放っておく人も多いようです。
ただし、痛みの持続時間や、痛む位置によっては特定の疾患が疑われる場合もあり、盲腸もその一つです。
腹痛を伴う病気として、盲腸はよく知られていますが、その詳しい症状や受診する診療科目、治療方法についてまとめてみました。
盲腸ってどんな症状?
盲腸の主な初期症状は腹痛、嘔吐、発熱の3つです。
初めは上腹部またはおへその周りが痛くなり、それとともに吐き気や嘔吐がおこってきます。
吐き気は数時間でおさまりますが、お腹の痛みは数時間から24時間以内に、右下腹部へ移動していき、この右下腹部を押した時に、痛みが強くなるのも盲腸の特徴です。
盲腸は虫垂が炎症を起こしている状態ですので、確実に発熱も伴いますが、高熱が出ることは少なく、37度〜38度の熱が出ることが多いようです。
他にも食欲不振や便秘などの症状が現れることもあります。
注意しなければならないのは、盲腸と似た症状を起こす病気が少なくないということです。
医師の間でも盲腸は判断の難しい病気の一つと言われるようですが、似た症状が出るものの中に、感染性胃腸炎や尿管結石、卵巣炎などがあります。
確実な診断には血液検査や、腹部エコー検査、CT等により、炎症所見と虫垂の腫れ、周囲器官への影響を確認する必要があります。
盲腸は放っておくと腸管が破れ腹膜炎を起こすこともありえます。
こうなると手術だけでなく、長期の治療が必要になったり、場合によっては命に関わることになりかねません。
腹痛が長引いたり、いつもと違う痛みを感じた時は、早めの受診をお勧めします。
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病院は何科へかかる?
盲腸は大腸から小腸への接合部あたりにあり、そこから細長く飛び出しているのが虫垂です。
盲腸は医学的には虫垂炎とよばれますが、これは虫垂が炎症を起こした状態のことを言います。
ですので盲腸かな、と思った時には、内科、できれば消化器内科に受診するようにします。
ただし、同様の症状を起こす病気には泌尿器科や婦人科などへの受診が必要なものもあるため、できれば複数の診療科がある総合病院を受診をおすすめします。
盲腸の治療法は?
盲腸は、かつては診断がつけば全て手術で虫垂を切除していました。
現在は、初期段階であれば、抗生物質の投与で症状が治まることも多く、それほど怖いものではありません。
ただし、この場合には1〜2割程度の人が再発するといわれており、何度も再発する人もいます。
そういう場合には手術が選択されることが多いようです
特に女性の場合、妊娠中に盲腸になると使用できる抗生物質が限られ、症状が進んで腹膜炎になった場合は流産などの可能性も出てくるため、これから妊娠する可能性がある場合には注意が必要です。
初期の段階で対応できず、症状が進んでくると手術が必要になります。
手術方法は従来、開腹手術が行われてきましたが、最近では腹腔鏡を用いて手術が行われるようになりました。
腹腔鏡を用いて行う手術は、傷口も小さく、術後の回復も早いため、体への負担も軽くなります。
まとめ
実は最近、私もアラサーにして盲腸を体験しました。
まさか盲腸とは思わず、ただの腹痛と思っていたので、病院で診断された時はビックリでした。
私の初期症状はおう吐だったのですが、詳しくは別記事に書いたので読んでみてくださいね。
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盲腸は悪化させると発見した時点で、即手術となる場合もあるので、普段と違う腹痛を感じたら、すぐに医師に相談してみてくださいね。
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