年末になると用意しなければならないものの一つに「お歳暮」があります。
お歳暮は読んで字のごとく、年の暮れにお世話になっている人に感謝の気持ちを込めて品物を贈るもので、基本的には何年か継続して贈ります。
ただ、新しく関係ができた場合や、何か特別な出来事があって、思いがけない人からお歳暮をいただくこともありますよね。
そんな場合、お返しの時期や金額の相場、送るときのポイントなどをまとめてみました。
お歳暮のお返しの時期は?
本来【お歳暮はお返しが不要なもの】と言われていますが、実際にはお返しをする人が多く、その場合には少し間を空けて贈るのがマナーです。
お歳暮をいただくのは年末ですので、お返しをするときは、年明けに「御年賀」または「寒中御見舞」として贈ります。
「御年賀」であれば1月7日まで、「寒中御見舞」であれば1月20日までに、渡せるように手配しておきましょう。
もともとお歳暮は、どちらかといえば目上の人に対して、感謝の気持ちを品物にたくし、贈るものでした。
ところが、最近は友人や同僚などにも贈る事が増え、贈る方と贈られる方の立場が、同等であることも多いようです。
このような場合、もらった方は「お返し」よりも「お歳暮の贈り合い」のニュアンスが強くなります。
お返しの金額の相場は?
では、お返しはどのくらいの金額で準備したらいいのでしょうか。これは【半額程度のお返しが一般的】とされています。
あまり高価なものを送ると「もうお歳暮はいりません!」という拒否の気持ちを表すことになるので、多くても8割程度にとどめておきましょう。
ただこれは、「お返し」の場合で、先程言ったように「お歳暮の贈り合い」に近い感覚であれば、金額も同等の額で良いことになります。
贈る時期も貰ってからすぐに、お返ししてもいいかもしれませんね^^
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のしやお礼状は必要?
お歳暮はのし紙を付けて贈るのが一般的ですが、熨斗が付いていなくても失礼にはあたりません。
ですが、のしが付いていないと、いくらお歳暮の時期だとしても、相手方はどうして贈られてきたのか、気づかない場合もあります。
受け取った側に、贈り物の意味を知らせる為にも、熨斗は付けるようにしてくださいね。
お返しで使うのし紙は紅白の蝶結びを選び、表書きは送る時期により「御年賀」か「寒中御見舞」としますが、お返しの時期が1月20日(大寒)を過ぎた場合、「御礼」と書きましょう。
詳しくは別記事に書いていますので、参考にしてくださいね。
また、お返しをしない場合でも、お礼状は送った方が丁寧です。
お歳暮が送られてきた場合、すぐに電話で無事届いたことをお知らせし、そのあとお礼状を送れば心遣いに対する感謝が伝わりますよ^^
送った方は無事着いたか心配しているものですので、お礼状まで手が回らない場合でも、最低でも届いたその日に電話はするようにしましょう。
まとめ
お歳暮のお返しについての、マナーをまとめてみましたが、いかがでしたか?
実は私は、今までお歳暮にお返しなんて、考えたことはありませんでした。
と言ってもお返しをしない、というのではなく、お歳暮をもらったら、お歳暮で返す、という感覚です。
ですので、もらって次の日にすぐ持っていくこともありましたし、金額も同じくらいに揃えるのが礼儀と思っていました。
もっとも私の住んでいる地域ではみんなそうしているようでしたし、実際、これはお姑さんに教えてもらったことです。
住んでいる地域やご家庭によって、マナーの常識は異なる事もあります。
ご紹介した事を参考にしながら、失礼にならないようなお付き合いをしていけたらいいですね。
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