お盆が近づくと夏の終わりを感じて、なんとなく寂しくなりますよね。
そしてお盆が過ぎるとあっという間に秋がおとずれます。
暑さ寒さも彼岸まで、なんてよく言いますが、「あれ、そういえばお彼岸とお盆って、何が違うの?」と思ったことはありませんか?
そこで、両者の違いとそれぞれの時期、お布施の金額など、気になる情報をまとめてみました。
お彼岸とお盆の違いとは?
お彼岸もお盆もどちらもお墓参りをして先祖を敬う行事です。
私たちのやること自体にはあまり違いがないのですが、その由来や意味は違っています。
お彼岸は仏教用語でもともとは、あらゆる煩悩や欲望を川に流し、到達する悟りの境地(極楽浄土)のことを指していました。
それが日本に伝わり、極楽浄土があるとされる真西の方向に太陽が沈む春分と秋分の日に、ご先祖に感謝し供養するようになっていったんです。
それに対し、お盆はあの世から戻ってくるご先祖を迎え入れてまつり、供養するという仏教の考えと、古くから日本に根付いていた神道の考え方が影響しあって、今の形になったと言われています。
どちらも、仏教から端を発していますが、風習としては他の仏教国には見られず、日本独特のものと言えます。
難しい言葉で説明しましたが、簡単にいうとお盆は「先祖を迎え入れて、供養して、送り出す日」に対し、お彼岸は「仏の世界と、こちらの世界が最も近くなる日で、こちらから先祖を敬う日」と覚えおきましょう。
お彼岸とお盆の時期はいつからいつまで?
お彼岸の時期は春と秋の2回、春分の日と秋分の日を挟んだ7日間になります。
それぞれ、春分の日・秋分の日を「彼岸の中日」と言い、彼岸の初日を「彼岸の入り」、彼岸の最後の日を「彼岸明け」と呼んでいます。
一方、お盆の時期は8月15日前後に行われることが多いようですよ。
本来これは旧暦での話で、現在の暦では7月の15日前後にあたりますから、一部の地域では7月に行われるところもあります。
しかしこれだと、休みが取りづらく、お墓参りにもいけないというので、どうやらそのまま8月にやるところが多いのではないか、と推測されています。
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お布施はいくら包む?
お坊さんへ渡すお布施として用意するのは、3,000円から1万円が一般的といわれています。
これはお寺で行われる合同のお彼岸法要に参加する場合で、お墓参りをするだけであれば、お布施は必要ありません。
また、お寺ではなくご自宅でお彼岸の法要を行う場合は、これとは別にお車代として3千円から5千円を包むこともあります。
ただし、地域やお寺によってかなり金額にばらつきがあるので、一概にこの金額です!と言えないのが現状(T_T)
ちなみに我が家のあたりでは、御彼岸に法要をしたり、お布施を包む風習はありません。
お米農家が多いので、その時期は稲刈りと重なり、何かと忙しいためだ、と以前聞いたことがあります。
そのかわりといってはなんですが、お盆のお墓参りの時には、お布施を包み、お経を読んでもらいます。
毎月の月命日に読経をお願いしていた時にはそのつど2,000円、お盆のお墓参りでお経をお願いする際も同額を渡していました。
今は日中家を留守にするようになったため毎月のお務めはせず、お盆とお正月に、お布施を1万円お渡ししています。
あなたの住んでいる地域や家柄によって、マナーが違う場合も多いので、まずは近所の同じ檀家さんか、ご住職に直接聞いてみることをおすすめします。
まとめ
お盆とお彼岸って同じようなものだと思っていましたが、由来や意味合いは全く違うものだったんですね。
お盆よりもお彼岸の方が影が薄い存在のような気もしますが、今年はお彼岸もしっかりと先祖を敬ってみようと思う私です^^;
お盆といえば、おはぎですが地域によってぼたもちとも言われていますよね★そちらの違いも気になるので調べてみました。
関連記事:おはぎとぼたもちの違いとは?
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