神棚に葬儀のお供えの時にも見かけるあの
木の台の名前ってご存知でしょうか?
意外とどんな名前か知っている人は
少ないかもしれませんよね。
私は知りませんでした^^;
月見団子をのせる台…名前は?
「月見団子を乗せる台」といった感じで
言う人が多いので本当にそんな名前の
ような気がしてきましたがこの台の名前は
【三方(さんぽう)】と言います。
台座の3箇所に穴が開けられているため
この呼名ですが、4箇所の四方(しほう)もあります。
いずれも、日本古来の神具なんですよっ。
歴史は大変古く、古墳時代の埴輪の台座に
原型があるといいます。
何気なく当たり前に使われている道具ですが
そこまで長い歴史が有ったとはまさに驚きの
一言ですね!
神社や皇室のもののようですが、私達一般の
家庭にもありますし実際に使われている場を
目にする機会も少なくありません。
家に有った方も、正式な神具ということで
より大事に扱いたいと思えるようになったの
ではないでしょうか。
長く続く伝統のものというだけでなく元から
保管されてきたものは大事に扱うべきですね^^
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月見団子の由来
せっかく「三方」という言葉を知ったのですから
ついでに月見団子の由来についても聞いてください(笑)
古くは中国から伝わってきた習慣で中国では
中秋節と呼ばれて祝日に当たります。
日本と違って盛大なお祝い行事なんです。
昔は、里芋を食べていたりしたようですが
今では月餅というお餅を食べています。
このお月見の習慣は、台湾、朝鮮半島や
ベトナムにも存在しています。
日本での古来の月見は平安貴族たちが
歌を作ったりする宴だったといいます。
今の形になったのは江戸時代ごろで、団子は
満月を模したものだといわれています。
当時は収穫された米の団子でした。
よくイラストに描かれている三方に乗った
丸いお団子のピラミッドは、江戸。
京都では芋型と言われます。
これが、今で言われる餅の形が違うという
由来ではないでしょうか。
局地的な習慣になったのは不思議ですが
同じお月見の団子も全国で同じではない
のは変わらない事実です。
⇒関西と関東のお月見団子は形が違う?
月見団子の他にススキ、里芋を供えたり
するのは収穫への感謝の意志を示すためです。
この時に並べるのは地元で採れやすい食べ物
だったりお花だったりします。
団子、お神酒、里芋、枝豆、秋の果物、秋の
七草をお供えするのが正式な形だといいます。
七草の内訳は、萩・ススキ・撫子・葛・オミナエシ
フジバカマ・桔梗となっています。
お供えは見たことがあるのですが、さすがに
全てを揃えている家庭は珍しいですね。
お酒と枝豆と栗は見かけますが…。
また、団子の並べ方ですが十五夜に
あやかって15個用意します。
そしてピラミッド型を作るんです^^
一番下に、3×3で9個。
3個を3列に。
二段目は2×2で4個。
三段目は2個。
正面から見れば縦に並べます。
十三夜の団子は、十五夜から2個引いて
二段のピラミッドに。
また、横軸に団子を並べると仏事になるようです。
最近はお供え物もバリエーション豊富です。
お供え物をする習慣を毎年守るのも形式
だけでなく大事なことですよね。
時には正式な形式、他の習慣のお餅を食べて
みるといったことも楽しいかもしれません。
団子は作り過ぎたり長く置き過ぎたりが
無いよう食べきれる量を作りましょうね♪
まとめ
いかがでしたか?
日本行事の歴史を振り返ると
意外な事実がわかって少し
得した気分になるのは私だけでしょうか^^;
我が家、お月見の時はみたらし団子
しか食べないのですが今年はピラミッド型を
作って風情あるお月見をしてみようと思います。
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